ACTとは
目指す未来・目的
「協働で創造できる社会の実現」
一人一人が自己と他者を理解し、共通の目標に向かって協働することで、挑戦と創造の楽しさが連鎖する社会を築く。
長期的な目標
自らの価値と可能性を認識し、他者と対話しながら、共に社会を創る人材を育成する。
短期的な目標
【自己理解と他者理解ができる環境】と【若者が組織を創り運営し、社会へ発信する機会】を提供する。
活動内容
➀生徒自治活動アワード
全国の生徒会・委員会などの活動を対象に、挑戦や工夫を評価・表彰する仕組み。生徒自治活動に光を当てることで、“挑戦”のやる気を高め、進路や社会参画へとつなげる。今後は、審査体制の拡充や企業・教育機関との連携を進める。詳しくはコチラ!
②国内・世界の生徒自治活動に関する事例発信
日本全国および海外の生徒自治活動を取材し、生徒自治活動の様子をWeb上で発信。多様な実践を可視化することで、学び合いや制度設計のヒントを提供し、生徒自治活動の発展を促す。今後は、データベース化や多言語対応も視野に入れる。詳しくはコチラ!
③文化祭まとめサイト運営
全国の高校・大学の文化祭をプレスリリースするWedサイト。文化祭に込めた想い、背景、準備の過程、当日の工夫などを、学生目線で社会へ発信する。これらを通して、他校との学び合いを促し、地域や企業との連携のきっかけを創出する。詳しくはコチラ!
④生徒自治活動・課外活動のコーチング制度の導入
本制度は、生徒会や委員会などの生徒自治活動に対して、外部のコーチが伴走支援を行う仕組み。教員に対しては「なぜ自治活動を行うのか」「どんな生徒を育てたいか」といった目的の言語化を促し、生徒に対しては企画書作成や会議運営の方法、対話的な意思決定の支援を行う。生徒の主体性や協働力を育むとともに、教員に依存しない外部支援体制を構築することで、活動の質と持続性を高める。
また、課外活動においては、活動立ち上げ期(代表が切り替わる時期も含む)に対してコーチング制度を導入。生徒自治活動と同様に、運営力・対話力・目的意識の育成を支援する。
⑤総合型選抜塾の設立
生徒会・委員会・課外活動などに取り組んできた高校生を対象に、進路選択を支援する塾を運営。自己理解を深める対話を通じて、志望理由書・小論文・面接対策を行い、これまでの挑戦や経験を“評価される経験”へと変換する。
また、生徒自身が活動の意味や価値を言語化するプロセスを支援することで、進路への納得感と自信を育む。今後は、オンライン支援の整備や合格事例の発信を進め、全国規模での展開を目指す。詳しくはコチラ!
背景
形式的な活動と見なされがちな現状
生徒会や委員会活動は、「やらされている活動」「目立った人だけのもの」として扱われることが多く、その教育的意義や社会的価値が見過ごされている。文部科学省の資料では、生徒自治活動が「行事運営の準備役」に限定され、本来の民主的意思決定の訓練の場として十分に機能していない現状を示していた。
(参考:文部科学省(2015)『特別活動について』中央教育審議会)
参加率の低下問題
文部科学省の調査では、生徒会活動に積極的に参加する生徒の割合が年々減少している事実を報告した。それは、生徒自治活動には公正な評価機会がほぼ存在しないためではないのかと考えた。そのため、努力や挑戦が“見えにくく”なっている現状にある。
(参考:文部科学省(2016)『特別活動ワーキンググループにおける審議の取りまとめ』)
地域・社会と接点が少ない
生徒自治活動は「社会参画」の入口であるにも関わらず、実際には地域や社会と接する機会は少ない。文部科学省の調査でも、生徒が社会と関わる機会は極めて限られていることが明らかになっている。学校内に閉じた活動となってしまうことで、活動の社会的な意味づけが希薄になっている。
(参考:文部科学省(2014)『社会教育に関わる地域人材の養成実態及び活動実態に関する調査研究』)
なぜ若者?
若者(特に15〜22歳)という年代は、社会的・発達的・教育的に見ても、「自分の行動が社会を変える」体験を通じて成長を最大化できる時期だからです。
人格形成の最も重要な時期
「自分とは何者か」を模索し始める時期であり、“自己理解と他者理解の種が最も深く根づくタイミング”です。この時期の経験や出会いは、その後の価値観・進路・社会との向き合い方を決定づける力を持っていると考えます。
「実践」と「制度」の両方に関われる特別な立場
高校生は、学校という“小さな社会”の中で、自治活動・探究学習・文化祭・委員会など、現実の制度に触れながら自ら動くことができる世代です。大人でも子どもでもない「移行期」だからこそ、意思決定・対話・創造の経験がリアルに積めるのです。
生徒自治活動は、評価されにくく、社会と断絶されやすい
これらは、部活動の大会のような“公式の評価軸”が乏しく、また社会からも「未熟」と見なされがちです。しかし、その未熟さゆえの柔軟さや純粋さは、今の社会が失いかけている“創造性と共感性の源泉”です。だからこそ、光を当てる意義があると考えました。
■ 想い
どれだけ学校を変えようとしたって、先生は首を振るし、動かせない校則がある。社会は見向きもしないし、恋人には振られる。でも、そんな高校生・大学生たちの見えない挑戦を、見つけ出し、記録し、評価し、次の世代へ繋げていく。
あなたの一歩が、次の誰かの一歩になる。その連鎖こそが、社会を動かす力となると、私たちは信じて活動しています。
挑戦に意味を、行動に価値を。ACT運営一同